金持ち父さんになりたい人がラットレースに居れば居るほど脱出できなくなる5つの罠
500人と話してわかったラットレースを脱出できない理由とは?
私は今までに、金持ち父さん関連のセミナーを数多く開催してきました。セミナーの後に、参加者特典として、個人面談を行っていたことがあります。
個人面談は、合計で500名を越える方たちに膝を突き合わせてお話してきました。個人面談では、相手の方の状況でどのようにしてラットレースを抜け出していけばいいのか?その具体的な方法や考え方などを私の経験からアドバイスさせていただきました。
個人面談でお話した人たちの中で、年齢が若い20代の人たちは積極的に行動している人が多いいです。話した内容は夢や目標の話が多く、すでにビジネスや投資などをやっている人もいました。
ところが、40代を過ぎた年齢の方たちは、残念ながら20代のようなフットワークの軽さを持っている人は少ないです。頭の中では、「ラットレースを抜け出したい」と思っていても、いざ行動するとなると躊躇してしまうようです。
私は、世代の違いを見て、ラットレースとは、居ればいるほどラットレースから抜け出せなくなるようにできているんだなあと感じました。
500名を越える方たちとお話してきた中で気づいたことがいくつかありました。
ラットレースに長く居ればいるほどラットレースにはまってしまい、経済的自由を手に入れにくくなってしまうという、ラットレースに仕掛けられた罠についてお話します。
以下は、私が今までに感じた、ラットレースに仕掛けられた罠です。
ラットレースに仕掛けられた罠
1.給料
2.役職
3.時間
4.家族
5.マイホーム
1つひとつ解説していきます。
1.給料
新卒でまだ就職して間も無い若者は、給料は多くもらえません。給料が多くないということがラットレースを脱出したいと思うモチベーションになります。
ところが、40代ともなるとそれなりに収入も上がってきます。自分でビジネスを始めたり、会社を経営するとわかりますが、いかにサラリーマンの給料が優遇されているかということに気づきます。
例えば、健康保険です。
会社に勤めていれば、健康保険料の半額を会社が負担してくれます。これは大きいです。私は、経営者になって、自分の健康保険料を全額払っていますが、請求書の金額を見た時に、「桁が間違っている?」と目を疑ってしまったほど高額なのです。
しかも40代で役職までつくと、かなりの高収入が約束されます。それを捨ててまで会社を辞めることができるか?給料は1つの課題になるでしょう。
2.昇進
会社に長く務めていると、出世して役職が与えられます。それなりに給料も多くなるのと同時に、責任ややりがいも増えていきます。
役職が与えられえると、やる気も増えます。「会社は俺のことそんなふうに評価してくれているんだ。頑張ろう。」と。
なぜか、仕事にやりがいを感じなくなる頃にかぎって、昇進の話がきます。すると「よし、もうちょっと頑張ろうかな」という気になってしまいます。
しばらくしてまた仕事にやりがいを感じなくなると、また昇進の話がきます。このように役職や昇進、資格はモチベーションアップには良いのですが、ラットレースにはまりやすい制度だと言えます。
3.時間
会社に長く務めると、昇進して管理職になります。同時に、責任も大きくなっていきます。責任が多くなることは、会社から期待されていることですしやりがいにもつながるしモチベーションも上がります。良いことなのですが、同時に働く時間も増えていきます。
管理職ほど、会社に長い時間いて夜遅くまで働いています。新卒の時に、会社の先輩や上司の働き方を観察すればすぐにわかりますよね。
時間は貴重です。
右側のクワドラントに行くためにまずしなくてはならないのが時間の確保です。ほとんどの人が、最初はダブルワークになりますので、無理やり時間を作って行動しなくてはなりません。
このハードルを超えられないといつまでたってもラットレースをグルグル回ってしまうのです。これが時間の罠です。
4.家族
30代、40代になっていくと結婚をして子供もできます。立場は、家族の大黒柱です。働いてお金を稼いで家族を養っていかなくてはなりません。
20代の独身の時のように独り身で自分のやりたいことを何でもできるというわけではありません。ビジネスや投資をやるにしても家族の同意が必要になります。
反対されたら説得しなくてはなりません。家族のために右側クワドラントに行きたいという理由もあるのですが、その家族に反対されます。これは家族の罠です。
5.マイホーム
家族が増えると、大きい家に住みたくなります。一軒家でもマンションでも高額です。現金で変える人は限られます。ほとんどの人が住宅ローンを組んで購入することでしょう。
今の住宅ローンの金利は、恐ろしいほど低いので躊躇なく住宅ローンを組んでしまいます。
ローンの期間は、15年~25年ぐらいが多いでしょう。そうなると長期間にわたって返済しなくてはならないので安定した収入が必要になるのです。そう簡単に会社を辞めることができません。これがマイホームの罠です。
このような理由で、ラットレースには長く居ればいるほどにはまってしまい、抜け出しにくくなります。
ラットレースの罠を乗り越える方法とは?
では、これらラットレースに仕掛けられた罠をどのようにして乗り越えればいいのでしょうか?
1の給料と2の役職は、意識を切り替えます。確かに、給料が増えると嬉しいですし、役職も上がると嬉しいです。
それはそれです。会社の中で働いている上では良いことですが、自分の人生全体で考えた場合には、もっと大切なことがあります。
私が思うに、人生の目標や夢を持つと良いと思っています。目標が、ラットレースを脱出することや、経済的自由を手に入れることでもOKです。
長い目で見て、自分の人生の目標から考えると、給料が増えることや役職が上がることは、ラットレースを抜け出すことでもプラスになります。
給料が上がれば、資金を早く作れるようになりますし、役職が上がれば、より幅広い人脈と信頼が作りやすくなれます。これらは、将来独立する時に必ず役に立ちます。
目先に利益を得ようとすると、ラットレースを脱出できなくなる罠にもなってしまいます。ポイントは、長い目でみること。自分の人生の目標から価値があるか考えることなのです。
3の時間についても、意識を変えることが効果的です。
ダブルワークをするためには、時間を作り出さなくてはなりません。これは物理的な問題なので、今までにやっていたことを止めて、行動する時間を確保します。
例えば、睡眠時間を減らす。テレビを見る時間をなくす。遊ぶ時間を減らすなどです。
このように、自分が1週間を通して、何に時間を使っているかを全て書き出して、時間の使い方を見直して、無駄な時間を減らしましょう。この作業をするのに、時間管理手帳または、スマホのカレンダーアプリなどを使うと良いかもしれません。
その時に大事な考え方は、サラリーマンを続けながら起業をする場合、時間を確保するのが大変だ。でも、2つの仕事をこなせたとしたら、時間管理スキルがかなりレベルアップするぞ。と肯定的に捉えます。意識を変えるという意味はこういうことです。
4の家族については、よくご家族と話あうと良いと思います。経済的自由へ向けての活動をすれば、当然ですが家族と過ごす時間も少なくなります。
その時に、何も理解がないままに進めてしまうと、亀裂が余計に広がってしまいます。そうなる前に、なぜ、自分は経済的自由を目指しているのか?その理由を家族に伝えて理解してもらうようにしましょう。理由の中に、自分のためばかりではなくて、家族のために、という理由もあるかと思います。
例えば、家族と一緒に過ごす時間を増やすためという理由を持っている人は多いかと思いますが、そのような理由はきちんと伝えるようにしましょう。
5のマイホームについてです。マイホームは、金持ち父さん 貧乏父さんでも書いてあった通り、基本的には購入しないほうが良いと思います。
例外として、親から受け継いだ土地がある場合、マイホームと同時に人に貸すための部屋がある場合などです。
現在は、住宅ローンの金利がびっくりするぐらい安いですが、それでも負債になってしまいます。どうしても、マイホームを購入したい場合は、経済的自由を手に入れてからにするといいでしょう。
まとめ
・ラットレースは居れば居るほど抜けにくくなる
・ラットレースから脱出できなくなる5つの罠は、給料、役職、時間、家族、マイホーム。
・ラットレースの罠を乗り越える方法は、意識を変えることが重要です。
・時間の罠を乗り越えるには、時間管理スキルをステップアップする。
・家族の理解を得るために、行動する前によく話し合いましょう。