金持ち父さん貧乏父さんに書いてある投資のインカムゲインは矛盾していませんか?
今回はこのような質問がありましたので回答します。
最近では、ヤフーに著者のロバート・キヨサキ氏のコラムが連載されております。このコラムを読んでいて、キヨサキ氏が矛盾めいたことを書いていたのが気になりました。
書いていることを要約すると、「投資はインカムゲインを狙うべきで、キャッシュフローのないキャピタルゲイン狙いの投資はお勧めできない」ということだと思います。
ところが、他のページでは、「アメリカドルは信用できないから、銀や石油などに投資するのをお勧めする」とあります。例えば銀という投資対象は、月に一回など周期的にインカムゲインのある投資なのでしょうか?
もしインカムゲインがない商品だとしたら、あくまで銀が値上がりするのを待つのみで、上記で言っていることと相反するキャピタルゲイン狙いだと思うのですが。
もし米ドルが心配なら、他の国のそれこそ、毎月配当のある投資信託でも買っていた方がマシだと思います。
この矛盾?はどう考えたらよいのでしょうか?」
この質問に対する私の答えは以下の通りです。
なるほど、鋭い質問だと思います。いくつかの質問で構成されているので整理しながら順番に回答していきます。
まず、「投資はインカムゲインを狙うべきでキャピタルゲイン狙いの投資はお勧めできない」という記述は、おそらく不動産投資のことだと思います。
不動産投資はインカムゲインもキャピタルゲインも両方狙える投資なのですが、バブル経済の崩壊などもあって堅実にインカムゲインを狙う投資手法で運用したほうがいいという意味ではないでしょうか?そして不動産の価格が値上がりすればラッキーですねという感覚なのかと思います。
次に、貨幣と資源のどちらが投資するべきかの話です。
ロバート・キヨサキは現在でも世界中で開催しているセミナーの中で、銀や金の投資を勧めています。資源の中でも限りある資源でなおかつ市場が確立している投資対象物ですね。
それに対して貨幣には本来の価値はありません。価値の目減りが起きます。時代や政策によって価値が変動してしまうのです。そのような貨幣は資産として持つべきではないという意味です。
銀の投資でインカムゲインが発生する投資はあまり聞いたことがありません。先ほどもお話しましたがおそらく不動産投資のことを言っていたのだと思います。
金持ち父さん貧乏父さんなどのロバート・キヨサキが言っているのはお金持ちになるための考え方や哲学です。その考え方は不変です。いつの時代にも基本的には変わりません。
それに対して、時代や国が違えば変化することは、投資の対象商品です。何に投資するかは時代や国によって変わるのです。このあたりは良く理解しないと、金持ち父さんシリーズを読み間違えてしまいます。
今回の質問に対する私の答えは以上です。
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