金持ち父さん貧乏父さんをきっかけに不動産投資を始めた人の多くがスルガ銀行の融資を受けていた
スルガ銀行の不正融資問題
スルガ銀行と言えば、金持ち父さん貧乏父さんを読んだことがきっかけで不動産投資を始めた人がかなりお世話になっている融資先かと思います。
私の知り合いの有名な不動産投資家たちも、彼らの著書や教材の中でスルガ銀行の融資を勧めていました。金利はそれほど安くはないですが、とにかく融資がおりやすいのです。ですから最後の融資先的な位置づけだったかと記憶しています。
ところが最近、スルガ銀行の不正融資問題のニュースで世間を騒がせています。
個人投資家たちの投資用不動産の融資先で有力だったスルガ銀行ですが、今後どうなってしまうのでしょうか?
スルガ銀行の業務停止命令
2018年10月5日、金融庁はスルガ銀行に対して6ヶ月間の一部業務停止処分を命じた。不正が横行していたシェアハウスなどの投資用不動産関連の新規業務を6ヶ月間停止するように命じました。
日経新聞では、スルガ銀行問題の影響で、個人の不動産投資ブームに陰りが出てきたと指摘しています。スルガ銀行の不適切な融資問題などの影響で、投資用不動産向けの融資を得るのが難しくなってきたためである。
これに伴って、物件価格は2018年に入って下落に転じているとのことです。
スルガ銀行の株価はどうなっているか?
2018年1月から下がり始めていて、2500円台だったのが同年の7月には1000円台に突入、さらに不正融資問題が騒がれてから500円台になっています。1月から9月までの9ヶ月間でおよそ5分の1まで下がっています。
金融庁の一部業務停止処分の中で、「11月末までに経営責任の明確化とともに具体的な改善計画を提出するよう求めた。創業家系への不透明な融資の是正も迫った。」となっています。
ですので、今後の経営が好転することを期待すれば、現在の株価が低迷している時こそ購入するチャンスかもしれません。おそらく、まだ何か不正が発覚するのではないかと思っている人が多いと思いますので、スルガ銀行株を買う人はいないでしょう。
投資で勝つ唯一の方法
ロバートキヨサキが金持ち父さん貧乏父さんの中で言っていました。投資の基本は、「安い時に買って、高い時に売る」でした。
ところがほとんどの人は、その逆をやっています。値下がりすると怖いから手放してしまう。買う人なんてほぼいません。値上がりしている時に「自分も欲しい。買っておいたほうがいいかもしれない」買ってしまいます。
なぜ、このように逆のことをしてしまうのでしょうか?理由は怖いからです。だから儲からないのです。
そして、不動産物件の価格も下落しています。投資用の融資が受けられなくなっているから、個人投資家が参入できなくなっているのです。物件の価格が下がっている時こそ買いのチャンスです。
これから不動産市場に、キャッシュフローゲームに出てくる3Br2Baの掘り出し物カードのような物件が多数出てくるかもしれませんね。そうなると面白くなってきます。
しかし、投資用の融資が引っ張りにくくなっているので、信頼が高い属性の人や、不動産投資の実績を積んでいる人、他の融資方法を熟知している人にとっては有利なのかもしれません。
ビジネスで成功する方法も同じ
私は、投資で勝つ唯一の方法の「安い時に買って、高い時に売る」というのは、ビジネスでも同じことが言えると思っています。
例えば、セドリや転売です。せどりは、ブックオフやヤマダ電機などので投げ売りされている格安品を仕入れて、アマゾンなどで高く売って、その差益で稼いでいます。
海外からの輸入も同じです。中国やタイなどの物価の安い国から仕入れて、アマゾンやヤフオクで販売してその差益が利益になります。
このように物販などのビジネスでは、成功するコツは「安く買って、高く売る」なのです。
まとめ
・スルガ銀行 高収益の裏側にずさんな不正融資問題
・投資で勝つ唯一の方法は、安い時に買って高い時に売る
・ビジネスで成功する方法も、安く買って高く売る